2019年12月26日
クリスマスの翌日、12月26日から、お正月を迎えるための準備が始まりました。
今日は、少しずつ準備を進めていた正月飾りのひとつ「輪通し」です。
〆縄を簡素化したようなもので、温泉山荘だいこんの花では各客室の玄関や大風呂、貸切露天風呂など、合計35か所に飾ります。
輪っかに形作った縄に、松の葉やゆずり葉、昆布をつけ、最後にお幣束をつければ完成です。
この「輪通し」、宮城県以外でもあるものなのでしょうか?
皆様の地域ではどんな正月飾りがありますか?
お正月の準備はまだまだ続きます。
2019年12月27日(その①)
お正月を迎えるための準備。
今日は「まゆ玉(餅花)」飾り作りです。
毎年必ず行う仕事で、温泉山荘だいこんの花の伝統行事のひとつになっています。
前の晩からもち米をうるかしておき(水に浸しておき)、食紅で色をつけてから蒸して餅をつきます。
出来上がった色とりどりのお餅を、熱々のうちに手でちぎり、ひとつひとつを柳にくっつける、大変手間のかかる仕事です。
その後は母屋(ロビー)に竹を立て、その竹にまゆ玉(餅花)飾りをつけます。
温泉山荘だいこんの花のお正月に無くてはならない飾りです。
Instagram(@onsensansou_daikonnohana)では「まゆ玉」飾りの様子をタイムラプスでご覧いただけます。
https://www.instagram.com/onsensansou_daikonnohana/
2019年12月27日(その②)
温泉山荘だいこんの花の「門松」は、完成品を運んでくるのではなく、一からこの場で作っていきます。
手掛ける職人の方は、私たちの想いやイメージ、宿の雰囲気からインスピレーションを得て作り上げるのですから凄いものです。
まさに職人技。
今年の門松は威風堂々、王道ながらも、土台を薪で組んだ、遊び心もある門松となりました。
Instagram(@onsensansou_daikonnohana)では「門松」づくりの様子をタイムラプスでご覧いただけます。
https://www.instagram.com/onsensansou_daikonnohana/
2019年12月28日
お正月を迎えるための準備もいよいよ大詰め。
今日は「挿花(生け花)」です。
花を生ける花器は通常時の生け花とは異なり、お正月だけの特別仕様「御所車」。
年に一度のお披露目です。
生ける花材も松や南天、千両などお正月ならではのものばかり。
新年を祝うための菰樽(こもだる)も用意しました。
さぁ、これでめでたくお正月を迎えられそうです。
皆さまも、どうぞ良いお年をお迎えください。
2019年12月29日〜
正月三が日の朝食は「おせち料理」です。
今日からその仕込みが始まります。
お夜食には、大晦日恒例「年越し蕎麦」をご用意致しました。
蕎麦を茹でて、海老の天ぷらを揚げて…。
これが終わると、私たちもほぼ仕事納めとなります。
2019年もたくさんのお客様にご愛顧をいただきまして誠にありがとうございます。
2020年も本年同様のご愛顧をいただきますようよろしくお願い申し上げます。
温泉山荘だいこんの花
2019年大晦日
温泉山荘だいこんの花ではとても穏やかな元旦を迎えることができました。
2020年が皆さまにとりまして素敵な一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。
本年も宜しくお願い申し上げます。
2020年 元旦
温泉山荘だいこんの花
正月三が日のご朝食は『おせち料理』です。
世の中のおせち料理がどんどん豪華になる中、私たちのおせち料理は奇をてらったものでも、個性的なものでもないかもしれません。
祝い肴・口取り・焼き物・酢の物・煮物、そしてお雑煮に右紅左白のお赤飯。
豪華を目指さずに、丁寧に、慎重に、美しく、ひとつひとつを正直につくります。
さらに、正月三が日のおやつの時間には呈茶を行いました。
1ヶ月ほど前からスタッフみんなで猛練習。
お菓子は、地元蔵王の老舗「会田菓子店」の名物『レモン大福』をご用意いたしました。
2019年12月26日の『輪通し』飾りからはじまり、慌ただしく、大忙しだったお正月の準備。
毎年恒例の事でありながらも、大変でした。
でも、その大変さの中で想うのは「今年も無事に正月を迎えることができるんだな」。
おかげさまで、温泉山荘だいこんの花は17回目のお正月を迎えることができました。
これも一重に皆様のご愛顧と、こんな大変な正月準備を行ってくれるスタッフのおかげです。
この空間のなかで、年末年始にご宿泊いただくお客様がどう過ごされるのかが楽しみでした。
賑やかになるのかな?
厳かになるのかな?
この年末年始の印象は「穏やか」でした。
通常の料理に加え、おせち料理や年越し蕎麦、夜食を手掛けた調理場以外はね。
お客様、スタッフ、森の小鳥やリス、天気、宿の空気感。
2020年、「ちょうどいい居心地」の空間・宿をスタッフみんなで作り上げたいと思います。
変わらぬご愛顧の程を宜しくお願い申し上げます。
温泉山荘だいこんの花