大地を覆う雪が溶け、植物が力強く芽吹く春がやってきました。
遠くの山から近くの森まで一面が瑞々しい緑に覆われ、
渓流に大量の雪解け水が流れ込む蔵王の春は、とてもにぎやかです。
春の足音が聞こえるとともに、にぎやかさを増すだいこんの花の自然林。
季節の到来をいち早く感じ取るのは、森に住む動物たちです。
小とりサロンの窓辺では、おなかをすかせたリスがごあいさつ。
露天風呂では、鳥のさえずりをBGMに、木々を行き来するリスの姿を眺めながらの入浴を楽しむことができます。
自然林の間を散策では、梅、桃、山桜、カタクリ、クリスマスローズ、レンギョウ、
シャクナゲなど木々や植物が彩り、春の匂いを放ちます。
「野を愛でるエリア」の部屋からは、レンギョウやカタクリ、しだれ桜を眺めることも。
春になると、自家菜園では野菜作りがはじまります。
雪解けの土を耕し、畝をつくり、種や苗を植えた畑は、
日に日に緑が増し、成長していきます。
最初に収穫できるのはレタスなどの葉物野菜やラディッシュ。
春のみずみずしいとれたて野菜は、朝食サラダでお召し上がりいただけます。
ふきのとう、こごみ、ウルイや独活など、食材豊富な山の春。料理にも春の恵みが満載です。
蔵王でその日に採れた山菜4~5種類を盛り合わせた「蔵王の山菜食べ比べ」、
農家直送の若く柔らかなタケノコを木の芽味噌と磯辺揚げでいただく「地場産早掘りタケノコ」、
蔵王の大自然で育てられたバルバリー種の本鴨と水のきれいな蔵王に自生するクレソンを
しゃぶしゃぶでいただく「クレソンのハリハリ鍋」、
春の新野菜と蔵王の手作りソーセージをスープでコトコト煮込んだ名物料理「春採り新野菜のスープ煮」……
生命力に満ちた滋味に富む料理が食卓を彩ります。
※ご紹介した料理はこれまでご提供した一例です。詳しくは食事ページの「今月の献立」をご覧ください。
桃の花が見頃を迎える時季には、おやつに花見団子を。
母屋の囲炉裏で手作りのタレをかけながらじっくり丁寧に焼き上げます。
自然林の木々や花を眺めながら、焼き団子とお花見をお楽しみください。
自然や土地の恵みを大切にする宿づくりは、食器にも。
だいこんの花では、「蔵王焼 万風窯」さんの協力のもと、スタッフによる器づくりに挑戦中です。
地場食材を大切にしているだいこんの花の料理。
だからこそ、それを彩る器も地場のものがいいとずっと思っていました。
スタッフのひとりが陶芸を学んでいたこともあり、それならば自分たちで気に入る器を作ってしまおう。
そんな思いから器作りははじまりました。
最初は、手始めにティーカップから。自分たちが作った器は愛着もひとしお。
はじまったばかりのだいこんの花の器づくりにご期待ください。